Mastroberardino マストロベラルディーノ
Mastroberardinoといえば、 カンパニア州を 代表するカンティーナで
”南伊のバローロ”と称される「Taurasi タウラージ」が 有名ですね
普通 我々が想像するワイナリーといえば、ブドウ畑の真ん中にあるというのが 一般的ですが
こちらは Atripalda という アヴェリーノ県内の 小さな町中にあり
辺りを見渡しても ブドウ畑は一切見えず。。。 ん? 大丈夫なの???
申し訳ないけど ちょっとテンション下がっちゃうかも~
でもそれには れっきとした 理由があるのです
1770年代からここでワイン製造しており、当時は辺り一面の田園風景でした
それが250年の間に 田畑が失われ、周辺の様相がすっかり変わってしまったのです
逆をいえば、250年間 ずっと変わらずにいるのが カンティーナの方ですね
周辺の様変わりは ちょっと残念ですが
先祖代々 この地で継承してきたワイン造り 移転するつもりはないようです
もし Mastroberardino のブドウ畑が見たい方は、車で30分走った丘上にある
当社経営のレストラン Morabianca で、優雅な時を過ごされてはいかがですか?
さて、内部見学に入りましょう!
早速 山積みの ワイン樽が 出迎えてくれました
直径2mの大樽も!
こちらの大理石アーチは、創業当時から 正面玄関にあったものですが
1980年 この地域を襲った大地震で損壊した為、修復後 内部に設置されています
奥のドーム型天井には、美しい天井画が!
題材は、酒の神バッカスと アリアンナ (アリアドネ) の結婚式
昔々に活躍した圧搾機
地下のセラーには、秘蔵ワインが眠っています
90年前のワイン どんな香りと味がするんだろう~ 味わってみたーい 💛
ポンペイ遺跡ワイン「Villa dei Misteri 秘儀荘」も!
ポンペイ遺跡内のとある箇所で、紀元79年の ヴェスビオ山噴火で埋没するまで
ワイン製造の為の ブドウ栽培をしていたことが、発掘調査により判明
遺跡考古学管理局と Mastroberaridino の協力のもと
2千年前の造り方を再現するべく プロジェクトが立ち上げられ 出来たワイン
ワインの名は 等身大の壁画があることで有名な「Villa dei Misteri 秘儀荘」から名付けられました
収穫量が非常に少ないので、希少価値の高いワインです
詳しくは、また後日 ポンペイ遺跡の項で ご案内しますね
さあさあ! 待ちに待った試飲の時間でーす 🍷
4つの試飲コースの中から、今回は最高峰の Prestige にトライしました
左から
More Maiorum Fiano di Avellino 2011
Greco di Tufo Vintage 2007
Radici Taurasi 2011
うむふ~ いつも飲んでるのと微妙に異なり どれも美味しい~ 💛
特に 度肝を抜かれたのが More Maiorum という名の Fiano di Avellino
正直 南伊の白ワインとは思えないほど、上品で 気品溢れ、Fiano の常識が みごとに覆されました
(試飲した分でも ボトル熟成 既に6年経ってる それどころか 30年以上イケるらしい!)
更に びっくりなのが、信じられない安さ
こりゃもう大人買いするしかないっしょー! 1ケース木箱でお買い上げーっ!
他に、同じ Radici Taurasi でも、標高の高い地で栽培したもの、
地層の違う地域のものをブレンドしたもの、樹齢が40年を超えるものなど
250年に及ぶ 伝統と継承、長年の経験により培われた 製造方法で 作り上げられた ワインが勢揃い!
南伊ワインは、北のそれに比べ 評価が低いけれど、なかなか侮れませんぞ~
やっぱりワインは奥が深いな~と しみじみ思ったのでした
イタリア行こ会
ナポリ発着ツアーのご紹介と イタリアの旅の情報をお届けします ナポリ・ポンペイ・カプリ島・ソレント・アマルフィ海岸
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