ソレントの「オリーブ小枝の祝福」
復活祭は、キリスト教の国では クリスマスに次ぐ 大切なイベントで、
春分後の満月直後の日曜日、つまり毎年3~4月にあたる 移動型祭日ですが、
ちょうど 春を告げる祭でもあり、
受難の金曜日から 復活祭翌日の月曜日を絡めての 大型連休でもあり
これを機に 人々が、町が、活気づいてきます
さて、復活祭のシンボルといえば「卵」というのは、よく知られていますよね
実際 この時期になると 各地・各店で 卵型チョコレート商戦が 始まります
あの「Lindt リンツチョコ」も頑張っていますよ!
卵型チョコの話はさておき、復活祭のもう一つのシンボル 何だと思いますか?
それは「オリーブ」
オリーブは、鳩と同様 平和の象徴とされています
旧約聖書の「ノアの箱舟」編で触れていますが、4千㍍級の山も 呑み込んでしまうほどの大洪水の後、
飛び立った鳩が 嘴にくわえて戻ってきたものが オリーブの小枝でした
余談ですが 、オリーブをくわえた鳩:平和の象徴
(「ピース (平和)」という名の タバコの ロゴに使われていたの ご存知ですか?)
また イエスキリストのエルサレム入城の際、オリーブの小枝を手にした市民が 出迎えたと云われています
そんなことから 復活祭の1週間前の日曜日 聖枝祭には
教会で 祝福されたオリーブの小枝を 御裾分けしていただけるのです
それを来春まで 家に飾り 大切にとっておきます
まるで 絵馬みたいですね(但しオリーブは無料ですが.....(^-^;)
前置きが長くなりましたが、このオリーブの小枝の祝福の 習慣の他に
ソレントでは、特別な「オリーブのコンフェッティ」が有名です
コンフェッティとは、アーモンドを 糖衣で被せたお菓子で、
イタリアでは 祝い事 (結婚式、子供の誕生、洗礼式など) の引き菓子として、 親しい人たちに配ります
アーモンドは 不滅の愛の象徴でもあり、1本の木に 多くの実をつけることから、子孫繁栄の象徴でもあるとか~
そして コンフェッティの歴史も なんと紀元前からあるというから びっくり!
さて そのコンフェッティを使った ソレントの「オリーブの小枝の祝福」とは?
伝説によると 今から5百年前、イスラム軍が侵略してきた 復活祭の ある日のこと
難破したトルコ軍の船から逃れた少女が、ソレントの海岸で 漁師に助けられました
救済の御礼に 少女が オリーブの小枝の形をした コンフェッティを 祭壇に捧げたのが始まりとされています
少女がもたらした「オリーブの小枝の祝福」コンフェッティは、5百年経った今でも 受け継がれています
卵型チョコと違って 心のこもった手作り感がありますし、ずーっと飾っておきたい美しさ 🌸
来年は このオリーブのコンフェッティ作りに挑戦してみたいものですね
イタリア行こ会
ナポリ発着ツアーのご紹介と イタリアの旅の情報をお届けします ナポリ・ポンペイ・カプリ島・ソレント・アマルフィ海岸
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