ナポリ 歴史地区 1

ナポリの玄関口  官庁街  プレビシート広場


サンタルチアを後にして、歴史的地区に指定された ナポリの玄関口である 官庁街に行ってみましょう!

卵城を背にして サンタルチア通りを進み、突き当りを左に折れると、

とてつもなく大きな広場に出くわします 思わず駆け廻りたくなるほどデカい !?

そう! ここは ナポリ最大の広場 プレビシート広場です! ₍ 25000㎡ ₎


もともとは 周辺と同じく、所狭しと家屋が 立ち並んでいて、

後に紹介する 王宮前の広場に 過ぎなかったのですが,

19世紀初頭のナポレオン支配時代、ある建物と広場を建設するべく、家屋を全部 取り払っちゃいました

それでこんなにも 広い空間が生まれたんですねぇ~

そして 広場の奥に建てられたのが、 半円アーチを描く優美な列柱回廊と、ドーム型クーポラを持つ円形の建物


クーポラを持つその建物は、現在 サンフランチェスコ・ディ・パオラ教会で

ナポレオン時代の建造物を再利用して、19世紀 ブルボン家のフェルディナンド1世が 王立教会として建造させました

(やたら長い名前の訳は、複数いる聖フランチェスコを 区別する為に 地名付の呼名になってます)

(例えば 有名な「アッシジの聖フランチェスコ」なら サンフランチェスコ・ディ・アッシジとか…)


広場で微笑む 幸せいっぱいの 新郎新婦 💛


ところで この回廊とクーポラ、どっかで見たことありませんか?

そう! 回廊は ローマの 聖ピエトロ大聖堂広場の 列柱回廊に、

クーポラと 神殿風の正面玄関は 同じくローマにある 古代の建造物パンテオンに、似てますよね?

当時 ネオクラシック (新古典主義) 大流行時代でしたからねぇ~(古代建造物への憧れ)

(因みに 聖ピエトロ大聖堂は 17世紀ものですが…)


ギリシャ神殿風の正面玄関から 教会内部に入ると 

多色大理石の床模様、34本の大理石円柱に囲まれた 教会とは思えない異空間、

そして 高さ53mの クーポラから入り込む日差しが、内部を明るくしてくれています

やっぱりここ内部も、特にクーポラは、パンテオンにそっくり!

(パンテオン行ったことない? 次回 是非行ってみてくださいね!)



再び外へ

広場の中央には 騎馬像が2体、これはナポレオンとは関係なく

その前後の時代に ナポリを支配した、ブルボン家の王様 カルロ3世とフェルディナンド1世です

この2人の名は ナポリやカゼルタを観光中 よく耳にするので、覚えておくとよいかも!

因みに、髪の毛が長めで ちょいイケメンの方が カルロ3世、

鼻の長~い 馬面の方が 教会を建設したフェルディナンド1世です


そうそう! 広場の名 プレビシートとは、国民投票 満場一致という意味で、

1860年の国民投票の結果、ナポリ・シチリア王国が、サルデニア王国と合併されたことに由来します

なんだか難しい話になってきましたが、ナポリの複雑な歴史についても、追々書いていきますね


広場の脇には、ナポリで 最も古く有名な カフェテリア「Gran Caffe Gambrinus」

が しかし ここで休憩するには早すぎる! もう少し頑張って 散策してから お茶しましょっ!

0コメント

  • 1000 / 1000

イタリア行こ会

ナポリ発着ツアーのご紹介と イタリアの旅の情報をお届けします ナポリ・ポンペイ・カプリ島・ソレント・アマルフィ海岸